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委員会

第4回 関西のインフラ強化を進める会 開催日:H30.4.17(火) 開催場所:大阪キャッスルホテル

議事
1. 基調説明
「観光とインバウンド」
橋爪 紳也 氏(大阪府立大学教授)
「大阪の都市再生の展開について」
高橋 徹 氏(大阪市都市計画局長)
2. 意見交換
3. 関西のインフラ強化を進める会 中間取りまとめ(案)
 ~明日を創造するプロジェクト~

2. 意見交換PDF(95.8KB)

1. まちづくり
  • 南北軸の話は、梅田から中之島、難波まで、御堂筋を再編することと併せ連なったまちができる。
    まちをつくっていこうというメッセージは非常に受け入れやすいので、そういうメッセージ性を出していったらどうか。
  • 湾岸エリアや、森ノ宮・京橋・OBPのあたりを大阪城とセットにし拠点をつくろうということだが、それぞれにメッセージを持たせ、分けて打ち出していくほうが良い。
2. 瀬戸内海の発信
  • 瀬戸内海はエーゲ海、カリブ海を上回る非常に魅力的な場所だと思うが、それが十分発信されていない。大阪では、来年にG20が開催される。また2025年に向けたIRあるいは万博など、色々な大きい動きがあるので、その中で、瀬戸内海の発信ということも強く意識し、西日本全体での取り組みを、大阪がリーダーシップをとってやっていくことが非常に良いのではないか。
  • 水上飛行機や、露天風呂付きの超豪華クルーズ船など、従来なかった新しいタイプのものなどを組み合わせ瀬戸内海全体の観光開発をおこなうときは、大阪あるいは神戸等がゲートになり、効率的なルート設定をきっちり考えていかなければならない。
3. 観光
  • 今、インバウンドが盛んに増えているが、本当にじっくり大阪を楽しむという方がどれだけいるのか。
    今後のためにも大阪の歴史や文化というものをきちっと育てていく必要がある。大阪の持っているいろんな歴史をどう伝えていくべきか、重要である。
  • 最近の観光都市で世界に注目されているのは、住みやすい都市ランキング上位に入る都市(メルボルン、アメリカだとポートランドやシアトル)。特に際立った観光資源もないのに、世界中の人が市民のごとく1週間とか滞在できるようなまちが注目されており、そういうところが魅力的で企業が投資するという事例が多々ある。「住みやすい都市」の上位の評価というものが、実は観光の魅力になっている。そういう視点から、歴史や文化を大事にしているまちというのは観光地化する上でも大事である。
  • 市民向きの施策であろうが、全ての施策に観光の視点が入っていくべきである。大阪市が90年代に国際集客都市を進めた時には、ありとあらゆる施策に横断的に国際集客という視点を入れ進めた。これはこれからも大事であり、市民向けの施策であっても、そこにこれから国際化していく地域ということの視点を入れながら横断的にやっていく。
4. 交通
  • 大阪市のいわゆる環状線と私鉄との結節点。例えば京橋、森ノ宮や鶴橋、天王寺、もちろん大阪もだが、環状線とそういう鉄道との結節点は非常にポテンシャルが高い。大阪市としてそういうところをどうのように育てていくのかというような大きな方向性を一度議論してもらいたい。
  • 京橋は森ノ宮と一緒にすれば非常に大きな将来の可能性がある。同じく鶴橋も天王寺も。そこをどうしていくのか。また、なにわ筋線が来たときに難波駅周辺をどうするのか、大きな拠点をどうしていくのかということを1つの柱にしてもいいと思う。
  • 湾岸部については、地下鉄を延ばすのも良いが、必ず乗りかえが必要になる。JR桜島線が開通すると大阪、新大阪から直接、乗り換えなしで行ける。そういうキーポイントもぜひ意識して行って欲しい。
  • 世界のクルーズの潮流はエア・アンド・クルーズで、マイアミやケアンズのように、飛行場とクルーズの港はセットで考えるのが世界のこの20年の常識だと思っている。日本の場合は、空港は空港、港湾は港湾で離れている。関西も空港におりたらそこにクルーズ船が待っている、あるいは関空または神戸空港におりたらクルーズ船の乗り場まで近いなど、空港とクルーズ用の港湾との連携が今後重要になる。
  • 高速道路料金は対距離制になっているが、次のステップは完全対距離制というか、管理団体に関係なくルートがチョイスできる、同じようにできること。
    スーパーメガリージョンの話にあったが、例えば、近畿メガリージョンをつくるときには、鉄道移動をより便利にするためには、鉄道も同じように全部、対距離制でやっていくというようなことを考えていかなければならないと。ハードなネットワークに合わせ、使いやすい料金でチョイスできるみたいなことが、近畿圏の都市を結ぼうとしたときに、何か必要ではないのか。
  • 今、空港と新幹線はある距離まではすみ分けていますが、ちょうど競合する部分があり、なかなかすみ分けが難しい。だから遠い距離は飛行機で、近い距離は新幹線になるのですが。海外から6,000万人が来て、空港が目いっぱいになったときに、新幹線・広域鉄道と空港とのプライス設定や、連携なども考えて役割分担をしていく。料金統一性というか、利便性の高い料金制にするようなことを鉄道など、空港もセットで考えていけないのかと思う。
  • 舟運にしても、夢洲などには海に行く船、大阪市内は川の船になるため、どこかで乗りかえないと行けないので、中央卸売市場前などに市内向けの船で出て、そこから海に抜ける。そのときに利用者が違うと、料金がおそらく別立てになる。要は鉄道であろうが、船やバスであろうが、いろんな乗り物を乗り継ぐことができる、周遊パス的な統一料金のようなものが観光客向けには必要である。
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